俺は朝からせっせと弁当を作っていた
これは昨日一晩考えた俺の赤い悪魔に対する
一か八かの対抗手段だ
これで駄目なら俺の命も此処までかもしれない
さぁ勝負だ遠坂!今日の俺は一味違うぞ






































アンサー 第七話/デートに行こう 前編



さて、弁当も出来たし朝食に関しては弁当のおかずを食べれば良い
そうなれば後は、遠坂に話をきりだすタイミングだ
まず当然の事ながら遠坂は寝起きが悪い
そうなると起きてすぐって言うのは却下だ
そうなるとある程度落ち着く朝食中か?
しかしその場合、藤ねぇが居るから話がややこしくなる可能性がある
となると藤ねぇが部活に行ってからか?
ちなみに今は緊急事態だから俺は部活を休む事にした
一様副主将だがさずがに美綴や藤ねぇに怒られるより
自分の命の方が大事だ
しかしそうなると遠坂が赤い悪魔に覚醒する可能性が出てくる
くっ、どうする?こうなったら今から遠坂の部屋に行くか?
ああ見えて遠坂は不意打ちに弱いからな
しかし遠坂の部屋に行くって事は、遠坂のパジャマ姿を見るって事だよな
うっ、そんな姿を見たら何も出来なくなるぞ多分・・・・いや絶対
じゃあ寝起きから覚醒する瞬間を狙うしかない
遠坂が寝起きから覚醒する瞬間といえば牛乳を飲み終わった時
このタイミングしかないのか?
しかしその場合、遠坂が起きてくるタイミングと
藤ねぇが家にくるタイミングの問題だな
最初から綱渡りなのは嫌だが他に良いタイミングが無い
よしっ!言うタイミングも決まったし朝食を盛り付けておくか






「おはようございますシロウ。今日は何時もより朝が早いですね」
「おはようセイバー。ちょっと今日は用意してた物があったからね」
朝も程よい時間になりセイバーが起きてきた
という事はもうじき俺の勝負の時間が始まる
頑張れ俺、明日の朝日が拝めるかは今日の俺の行動で決まると言っていい
「用意してた物ですか?」
「ああ、今日の計画には絶対に欠かせない物をね」
「はぁそうですか。しかしシロウ何だか今日はやけにテンションが高いですね」
そんな事を言うセイバー、昨日あまり寝てない所為か確かにテンションが
少し高い気がするがそれは仕方が無い
俺の命が懸かってるんだから・・・・しかしその為とはいえ
遠坂をデートに誘うなんて前回は遠坂の方から半ば無理やり連れ回された
形だからよかったが今回は訳が違う、ようは恋人通しのデート・・・・・いかん
そんな事を考えてたら顔が赤くなってきた
落ち着け俺、このままじゃあ何も言えなくなって死の時間まで何も出来ずに
ただ待つだけになってしまう、落ち着け俺、落ち着け、落ち着け
そんな俺を見ていたセイバーは訳が判らないのかハァとため息をついている






そんな事をしている内に遠坂が起きてきた
落ち着け俺、さぁ勝負の時間だ
「ふぅ・・・・おはよう遠坂、ほら牛乳飲むだろ」
そう言って冷蔵庫から牛乳を取り出し遠坂に手渡す
「・・・・ありがとう」
そう言ってゴクゴクと牛乳を飲んでいく遠坂
その姿を見ながら遠坂が覚醒していくのを確かめる
タイミングを見誤るな、タイミングだタイミング
「ぷはぁ、おはよう士郎・・・・ちょうど私達しか居ないみたいね」
牛乳を飲み終わって覚醒した遠坂が今にも昨日の事を
話し出そうとしている、今だ!これを逃すとマズイ
「あのさ、遠坂突然だが今日デートに行かないか?」
よし言ったぞ、その言葉を聞いて遠坂が固まっている
セイバーも何を言っているのかをまだ頭で理解できずに
キョトンとしている
そして居間の入り口に居る藤ねぇは・・・・・・・・藤ねぇ?
なんでさっきまで居なかった藤ねぇがここに居るんだ?
しばしの沈黙そして
「な、なな、何を言ってるのよ士郎!!」
「シロウ、それはどういう事ですか!!」
「そんなのダメー!!」
と三人同時に俺にすごい形相で詰め寄ってきた
遠坂じゃあるまいし、俺までここ一番で失敗するなんて
まさか、遠坂のが伝染した?
・・・・って言うか俺死んだかも





・・・続く


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